ハイイログマ狩猟一部解禁、環境団体は懸念 カナダ
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【7月12日 AFP】カナダ西部アルバータ(Alberta)州でハイイログマ(グリズリー)の狩猟が一部解禁となることが決まり、環境保護団体が10日、種に与える影響について懸念を示した。
アルバータ州ではハイイログマの狩猟が過去18年にわたって禁止されており、個体数の増加が確認されている。2010年には同州の絶滅危惧種にも指定された。
州当局によると、ハイイログマの個体数は800頭から1150頭以上に増えた。だがその結果、クマがより人口の多い農村部に入り込むようになった。2000~2021年にアメリカクロクマおよびハイイログマによる襲撃は104件記録されている。
こうした状況を背景に、州政府は先月、当局が「問題」と判断した特定の熊については狩猟を許可するとした。
州政府の判断に対して、アルバータ・ウィルダネス協会(Alberta Wilderness Association)は「狩猟は絶滅危惧種に対する許容可能な管理手法ではない」とし、ハイイログマの繁殖率が低いことから、過去10年間の個体数の回復を台無しにする可能性があると指摘した。
同協会は州南部での試みを引用し、農地にクマを引き寄せてしまう食べ物などの管理を徹底したり、電気柵を設置したりすることで、クマと人との接触を防ぐことができると話した。(c)AFP