【7月23日 AFP】米アラスカ州の荒野で1週間にわたって野生のハイイログマ(グリズリー)の襲撃をかわし続けた男性が発見・救助された。米沿岸警備隊が明らかにした。

 沿岸警備隊によると、アラスカ西海岸上空を定期飛行中のヘリコプターが16日、小屋の上に書かれた「SOS」の文字を発見した。調査のために引き返したところ、空に向かって手を振る男性に気付いた。「着陸後、本人と接触した。男性は数日前にクマに襲われ、治療を求めていた」

 男性は、クマに襲われ足と胴を負傷したと当局に語った。クマは男性につきまとい、1週間毎晩キャンプ地にやって来たという。

 男性は近くの町ノーム(Nome)に搬送されて治療を受け、快方に向かっているという。男性がノームに戻らなかったため、友人が捜索願を出していた。(c)AFP