【7⽉12⽇ Peopleʼs Daily】中国・青海省(Qinghai)のゴロク・チベット族自治州(Guoluo Tibetan Autonomous Prefecture)は標高が高く、気候など自然環境が極めて厳しい。教育の充実も実に困難だった。そこで、同自治州の教育水準を引き上げるために、上海市(Shanghai)の支援を受けて省都の西寧(Xining)市内に、同自治州の少年少女を対象とするゴロク西寧民族中学が設立された(中国の「中学」は日本の中学校と高等学校の課程を含む)。

 開校は2019年9月1日だった。標準化された運動場、マルチメディア教室、広くて清潔な食堂など設備は良好で、1000人以上の少年少女が次々に平均標高4200メートル以上の高原牧畜区からやって来て、学びを通じて夢を追いかけることになった。

 15歳のある生徒は、「ここに来て視野がずっと広がりました。授業での先生の説明で、私たちはすでに多くの場所に『行き』、多くの人と『知り合い』ました」と述べた。良好な条件により、生徒らの学力は大幅に向上した。

 学校の図書館では授業の検討が続いていた。「一つ一つの知識をまず熟知し、何を話すか、どのように話すかを組み立てておいてこそ、自信を持って教壇に立てるのです」――。やや厳しい口調で話すのは、高校3年生の化学を担当する陳偉(Chen Wei)先生だ。陳先生は高校2年生の化学を担当する白玉芳(Bai Yufang)先生の授業計画ノートを一文字ずつ修正していった。陳先生は上海市からの第5期教育支援チームの一員で、20年余りの経験を持つベテラン教師だ。白先生は教職に就いてまだ1年だ。2人は同僚であり、師弟でもある。

 陳先生は学校について「教師は62人で、平均年齢は30代です。彼らには教育と管理の経験が不足しています。ただし柔軟性があり、新しいことを素早く受け入れられます。活力もあります」と説明した。

 陳先生は6人の同僚と共にこの学校にやって来た。標高や気候にあまり慣れておらず、たいていはよく眠れず、息苦しさもある。しかし、仕事の質は落としていない。上海理工大学(USST)付属儲能中学とゴロク西寧民族中学校の校長を兼任する常途(Chang Tu)先生は、「われわれは上海の教育の優れた成果と経験を参考にして、教師の勤務考課や生徒の日常管理などの制度を改善しています」と説明した。

 ゴロク西寧民族中学の教室ではロボット部の部活動が行われていた。指導する王輝雲(Wang Huiyun)先生は、「タイピングを教えることから始まりましたが、子どもたちは頭が良くて懸命に学びました。1年余りの学習で、皆がコンピューターの基本を身に付けただけでなく、新たな創造を模索するようになりました。このロボット部は、青海省第13回青少年ロボットコンテストの中学・高等学校の部で2等を受賞しました」と説明した。

 常途校長は「科学的な教育理念を指導原理にして、生徒の成長を全面的に評価し、人徳を最優先し、資質に応じて教育を施します。子どもらには山から抜け出す勇気と故郷に幸福をもたらす能力を持たせます」と改めて述べた。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News