【7月2日 AFP】イタリアのジョルジャ・メローニ(Giorgia Meloni)首相は1日、フランスで6月30日に実施された国民議会(下院)総選挙の第1回投票で極右政党「国民連合(RN)」が共闘勢力を含めて首位に立ったのを受け、左派に投票しない極右の有権者を「悪魔化」する試みの効果は薄れているとの見方を示した。

 メローニ氏は、第2次世界大戦(World War II)後のイタリアで最も右寄りの指導者。

 伊通信社ADNクロノスに対し、仏総選挙の第1回投票の結果について初めてコメントし、マリーヌ・ルペン(Marine Le Pen)氏が事実上率いるRNが得票率33.15%を獲得して圧勝したことに祝意を表し、同党が保守中道・共和党との選挙協力に「成功した」点も挙げた。

 さらに「イタリアでも、違う形だが同じようなことが起きている。左派に投票しない人々を悪魔化して追い詰める試みが絶え間なく続いている」と指摘。

「これは、さまざまな政治的提案のメリットについての議論から逃れるための策略だ。だが、こうした手口に引っかかる人はますます減っている」との認識を示した。(c)AFP