米民主党はバイデン氏の交代検討を 独高官
このニュースをシェア
【6月29日 AFP】米大統領選の1回目のテレビ討論会でのジョー・バイデン(Joe Biden)大統領(81)の低調ぶりを受け、ドイツの対米関係を担当するミハエル・リンク(Michael Link)大西洋協力調整官は28日、米民主党に対し、候補の交代を検討するよう呼び掛けた。
リンク氏は日刊紙ターゲスシュピーゲルに対し、「民主党が本当にジョー・バイデン氏と共に11月の大統領選に臨むかどうかは、8月中旬の党全国大会で民主党員の判断によって決定されなければならない」と語った。
27日のドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領との討論会でのバイデン氏について、「多くの事実を不明確に提示した。言語的に理解し難い場面もあった」と指摘。
「トランプ氏と異なり、バイデン氏は多くの重要な事実を提示したにもかかわらず、メッセージが十分に伝わらなかったのは残念だ」「トランプ氏が根拠のない主張や侮辱、歪曲(わいきょく)、真っ赤なうそなどのいつもの手口を使って再選するのを阻止するために、誰が最も適任なのかを民主党は検討しなければならない」と主張した。
CNNの調査によれば、討論会の視聴者の67%はトランプ氏が勝利したと考えている。
民主党は8月にシカゴで開催する党全国大会で、バイデン氏を正式に党の大統領候補として指名する。バイデン氏が自ら辞退しない限り、この流れを変える方法はほとんどない。(c)AFP