【6月20日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong Un)朝鮮労働党総書記は19日、平壌で「包括的戦略パートナーシップ条約」に署名後、共同記者発表に臨んだ。金氏はウクライナ侵攻を続けるロシアを「全面的に支持」すると表明。プーチン氏は、条約には一方が軍事攻撃を受けた場合の「相互支援」が定められていると強調した。

 ロシアの通信社によると、プーチン氏は条約について「一方が侵略を受けた場合の相互支援」条項が盛り込まれており、「真に画期的な文書」だと評価した。

 また、ロシアとしては「条約に基づく北朝鮮との軍事技術協力の可能性を排除しない」と語った。

 金氏はプーチン氏を「人民の最も親愛なる友人」と呼び、ウクライナを侵攻するロシアへの「全面的な支持と連帯」を表明。両国は「同盟関係という新たな高み」に到達したと述べた。

 一方、プーチン氏は北朝鮮が国連安全保障理事会(UN Security Council)決議に基づく制裁下に置かれていることについて、「安保理において米国およびその同盟国の働き掛けによって発動された北朝鮮に対する無期限の制限措置は見直されるべきだ」との考えを示した。(c)AFP/Cat Barton and Claire Lee