ロ朝首脳会談、包括戦略条約に署名 プーチン氏、支援に謝意
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【6月19日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong Un)朝鮮労働党総書記は19日、平壌で行われた首脳会談の後、「包括的戦略パートナーシップ条約」に署名した。国営ロシア通信が報じた。
クレムリン(Kremlin、ロシア大統領府)は17日、今回の条約は1961年、2000年、2001年に署名された2国間文書や宣言に代わるものだと言及していた。
ウクライナ紛争でロシアが使用する兵器を北朝鮮が供与していると考える西側諸国は、両国の関係強化に懸念を抱いている。
24年ぶりに北朝鮮を訪れているプーチン氏は首脳会談の冒頭、北朝鮮の支援に謝意を表明。「ウクライナ問題を含め、ロシアの政策に対する貴国の組織的かつ恒久的な支援に深謝する」と述べたという。
また新条約に触れ、「きょうは長期的な2国間関係の基盤を築く新たな基本文書が用意された」と語った。
プーチン氏はさらに金氏をモスクワに招待。「今回の会談を心から喜んでいる。次回はロシア・モスクワでの会談を願っている」と述べた。
ロシアのユーリー・ウシャコフ(Yuri Ushakov)大統領補佐官(外交担当)によると、両首脳は贈り物の交換も行い、金氏はティーセットとロシア製の高級車アウルス(Aurus)を受け取った。プーチン氏が何を受け取ったかについては明かさなかったが、「胸像など」肖像に関するものだと示唆した。(c)AFP