【6月18日 AFP】ラグビーフランス代表主将のアントワーヌ・デュポン(Antoine Dupont)は、ラグビー界での「同性愛嫌悪をやめよう」と呼び掛けた。

 2021年にワールドラグビー(World Rugby)の男子15人制年間最優秀選手に選出されたデュポンは、19日に発行される仏LGBT雑誌「Tetu」のインタビュー内でこう発言した。

 同国内で同性愛を公言しているプロラグビー選手は、当時2部リーグのルーアン・ノルマンディー・ラグビー(Rouen Normandie Rugby)に所属していたジェレミー・クラミーエドルー(Jeremy Clamy-Edroux)のみとなっているが、デュポンは他にも間違いなくいると述べた。

 デュポンは「ピッチ上にゲイが一人だけなんて、とても信じられない」と述べ、「目標はすべての選手が自分の性的指向に満足し、他人に受け入れられることだ」と続けた。

「ラグビー界はマッチョ文化とみられるかもしれないが、僕らはオープンマインドで、現在ではお互いの性的指向を受け入れることができると思う。コミュニケーションを取り、全員が確実に安心できるようにする必要がある」

「もしチームの中にゲイがいて、軽いジョークだとしてもそれを彼らが聞いたとすれば、カミングアウトしたり話をしたりする手助けにはならないだろう」

 昨年のW杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)で代表キャプテンを務めたデュポンは、今夏のパリ五輪では7人制仏代表の一員としての出場が見込まれている。(c)AFP