前回大会で倒れたエリクセンが得点 「まったく違う」EUROに喜び
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【6月17日 AFP】サッカーデンマーク代表のクリスティアン・エリクセン(Christian Eriksen)が16日、3年前の前回大会チーム初戦で倒れて以来となる欧州選手権(UEFA Euro 2024)に臨み、「まったく違う」経験ができたことを喜んだ。
2012年大会にも出場したエリクセンは、2021年の前回大会フィンランド戦で心停止により倒れ、その後に埋め込み型除細動器を付けてサッカーに復帰すると、この日のスロベニアとのチーム初戦では前半に先制点を決め、自身3大会目で初となる欧州選手権のゴールを挙げた。
32歳となったエリクセンは、コペンハーゲンで倒れた運命の日について、今はもうあまり引きずっていないと話し、「今回の自分のユーロでのストーリーは、前回とまったく違うものになっていると思う」とコメント。「前回ああいうことが起こってから、幸運にもたくさんの試合をこなせている。またプレーできるという自信があったから、その意味で、戻って来られてただうれしい」と喜んだ。
10代で代表デビューを飾ったエリクセンは、その直後には2010年W杯南アフリカ大会(2010 World Cup)のメンバーに選ばれ、主要国際大会の出場はこれで6回目となる。エリクセンは「ユーロでまだ得点できていないということは確かに知っていたが、サッカー以外は頭になかった。とはいえ勝ち点3を取れていれば別だったし、もっと幸せだっただろう」と試合を振り返った。
チームを率いるカスパー・ヒュルマンド(Kasper Hjulmand)監督も、エリクセンに揺るぎない信頼を置いている。「サッカー選手としてのクリスティアンに疑いを持ったことは一度もない」とした監督は、「彼のような選手を縛ることはできない。試合のリズムや、プレーの仕方を自然に分かっている選手だ」と続けた。
「私にとって彼は偉大な選手で、きょうはそれを示した」 (c)AFP