【6月11日 CGTN Japanese】パンダのシャンシャンとの再会を目的とする旅行ツアーの壮行会が8日、東京のエイチ・アイ・エス(HIS)本社ビルで盛大に開かれました。

 中国駐東京観光弁事処、中国駐大阪観光弁事処、四川省文化観光庁、中国国際航空、四川連合航空など主催者代表のほか、日本ジャイアントパンダ保護協会会長で、元上野動物園園長の土居利光氏、パンダ写真家として知られる高氏貴博氏、中国国際航空の日本韓国地区支社代表、四川航空東京支店代表、日本の文化・観光業界の代表、ジャーナリスト、パンダファンなど300人あまりが出席しました。

 6月12日にシャンシャンが7歳の誕生日を迎えることもあり、この時期には複数のツアーが計画されています。壮行会と同日の8日夜にもツアーが出発したほか、11日には「“ニーハオ!中国・安逸四川”—シャンシャンと再会の旅」と題したツアーが予定されています。このツアーは、日本の旅行社の関係者、ジャーナリスト、編集者、インフルエンサーおよびパンダファンら20人あまりからなるものです。5泊6日の旅の中で、中国ジャイアントパンダ保護研究センター雅安碧峰峡基地と成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地のほか、世界自然遺産の九寨溝や黄龍なども訪れ、四川グルメも味わえる内容だということです。

 中国駐東京観光弁事処の欧陽安主任は壮行会の会場で、「パンダは中日両国の友好の使者として、また珍しくてかわいいキャラクターとして、日本人を含む世界各国の人々に愛されている。今回の企画で日本の皆さんに四川省雅安市でのシャンシャンの近況を知ってもらい、観光やレジャーを通じた国民同士の相互理解にもつながることを期待している」と話しました。

 また、日本ジャイアントパンダ保護協会会長を務める元上野動物園園長の土居利光氏はあいさつの中で、「今回のイベントを通じて、皆さんにパンダなど希少動物に対する保護意識を喚起できればと思う。そして、より多くの日本人に、中国の文化と観光が持つ無限の魅力を知ってもらいたい」と述べました。

 パンダ写真家の高氏貴博氏は、「シャンシャンの近況と、中国の人々の友好の精神と情熱を、レンズを通してより多くの日本人に伝えたい」と話しました。

 中国駐大阪観光弁事処の馬暁琛主任は、「今回の視察を通して今後の中日観光協力の交流に新たな活力が注がれることを期待する」と話しました。

 なお、壮行会の模様はライブ配信され、数千人が同時視聴したということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News