【6月11日 AFP】イングランドラグビー協会(RFU)は10日、サマーシリーズの日本戦とニュージーランド戦に向けた代表メンバー36人を発表し、今季はけがで欠場が続いていたトム・カリー(Tom Curry)がリスト入りしたほか、今季プレミアシップ王者のノーサンプトン・セインツ(Northampton Saints)から計7人が選出された。

 セール・シャークス(Sale Sharks)のFLを務める25歳のカリーは、昨年のW杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)以降ではわずか34分間の出場にとどまっていたものの、12日に出発する遠征メンバーに名を連ねた。自身が「交通事故」と表現した腰の故障が回復し、今月1日にバース(Bath Rugby)に敗れたプレミアシップのプレーオフ準決勝には、短時間ながら出場していた。

 一方、トゥイッケナム・スタジアム(Twickenham Stadium)で行われた8日のプレミアシップ決勝でバースに25-21で競り勝ち、優勝を果たしたノーサンプトンからは、今季リーグトップのトライ数を記録した未キャップのオーリー・スライトホルム(Ollie Sleightholme)が選出されるなど、強力なメンバーが顔をそろえた。

 主将は引き続き、ジェイミー・ジョージ(Jamie George)が務める。

 スティーブ・ボーズウィック(Steve Borthwick)ヘッドコーチ(HC)が率いるイングランドは、前指揮官のエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)HCが指揮を執る日本と今月22日に東京で対戦し、ニュージーランドとは来月6日にダニーディン(Dunedin)で、同23日にオークランドで相まみえる。

 ボーズウィックHCは日本戦について「東京の国立競技場(Japan National Stadium)はテストマッチをやる上で素晴らしい会場であり、速いプレーを仕掛けてくる日本チームに対してわれわれは最大限の力を発揮する必要がある」とコメントした。

 ニュージーランド戦に向けては、「ニュージーランドの母国での戦績はよく知られているし、相手はW杯制覇に1点差まで迫ったチームだ」「歴史的にはイングランドがあまり勝っていない場所だが、われわれはそれを変える決意だ。自分たちが望む結果を得るためには、精神的な強さと戦術的な賢さが必要だと選手たちは分かっている」と述べた。(c)AFP