【6月7日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2024)は6日、女子シングルス準決勝が行われ、大会第12シードのジャスミン・パオリーニ(Jasmine Paolini、イタリア)は6-3、6-1でロシア出身の新星ミラ・アンドレーワ(Mirra Andreeva)を退け、前回女王イガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)との決勝に駒を進めた。

 パオリーニは、28歳にして初めて四大大会(グランドスラム)決勝の切符を手にし、「最高の気分。あり得ないように見えたことが現実になった」と喜んだ。

 今季までは一度もグランドスラムで2回戦を突破したことがなかったが、1月の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2024)で4回戦に進出すると、これで2010年のフランチェスカ・スキアボーネ(Francesca Schiavone)以来となるイタリア勢の全仏優勝にもあと1勝と迫った。

 パオリーニは「他のイタリアの選手が決勝に進出し、グランドスラムで優勝したのを見ていたけれど、自分がそうなるのを想像するのは難しかった」といい、「もちろん、それを望んではいたけれど。信じられない。本当にうれしいし、驚いている」と語った。

 2月のドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2024)ではWTA 1000のビッグタイトルを獲得し、今大会での好成績で世界ランキングでも初のトップ10入りが確定。「プロになることは夢だったが、世界ナンバーワンやグランドスラム覇者になるなんて、夢にも思わなかった。そんな大それた夢を描いたことはなかった。一度も」と語った。
 
 シフィオンテクと対戦したのは2022年の全米オープン(US Open Tennis Championships 2022)1回戦が最後で、過去2戦で奪ったのは計6ゲームとなっているが、「自分のプレーや自分自身に対し、前よりも自信を感じている。だから、何度も言っているように、こういった試合で勝てると信じてコートに立っている」と話し、「良い試合」をしたいと意気込んだ。

 一方のアンドレーワは、準々決勝で第2シードのアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka)を撃破し、27年ぶりの年少記録となる17歳でのグランドスラム4強入りを果たしていたが、快進撃は準決勝でストップとなった。(c)AFP/Martyn WOOD