【6月5日 AFP】米大リーグ機構(MLB)は4日、サンディエゴ・パドレス(San Diego Padres)のトゥクピタ・マルカーノ(Tucupita Marcano)内野手に、野球賭博への関与で永久追放の処分を科したと発表した。
 
 現役選手が永久追放になるのは、ニューヨーク・ジャイアンツ(New York Giants)のジミー・オコネル(Jimmy O'Connell)が追放された1924年以来となる。

 現在24歳のマルカーノは、大リーグのスポーツ賭博に関する規則と方針への違反で、「永久に資格を失う」ことになった。大リーグ機構によれば、ピッツバーグ・パイレーツ(Pittsburgh Pirates)でプレーしていた2022年から2023年にかけて、387回の野球賭博を行い、そのうち231回は合法のスポーツ賭博を通じてMLBの試合で賭けを行っていた。「合計で15万ドル(約2330万円)以上を賭け、MLB関連のベットは8万7319ドル(約1356万円)だった」という。

 また機構は、マルカーノは「自身がベットを行った試合には出場していなかった」と発表。「マルカーノが賭けていた試合の結果が何らかの形で汚され、影響を受け、操作されていたことを示唆する証拠はなく、マルカーノも否定している」と述べた。

 同日には、オークランド・アスレチックス(Oakland Athletics)のマイケル・ケリー(Michael Kelly)投手とマイナーリーグの選手3人が、野球賭博への関与で1年間の出場停止処分を受けた。

 現在アスレチックスに所属する31歳のケリーは、ヒューストン・アストロズ(Houston Astros)傘下のマイナーチームでプレーしていた2021年に大リーグの試合に10回ベットし、合計99.22ドル(約1万5000円)を賭けたという。(c)AFP