水原被告、銀行詐欺などの罪認める 量刑言い渡しは10月
発信地:ロサンゼルス/米国
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【6月5日 AFP】米大リーグ(MLB)、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)の大谷翔平(Shohei Ohtani)選手の元通訳の水原一平(Ippei Mizuhara)被告(39)が4日、米カリフォルニア州ロサンゼルスの裁判所に出廷し、ギャンブルでつくった借金返済のため、大谷選手の銀行口座から1700万ドル(約26億6000万円)近くを不正送金した罪などを認めた。
サンタアナ(Santa Ana)の連邦裁判所に姿を見せた水原被告は、カメラマンに囲まれながら法廷に入ると、「(大谷選手のもとで)働いていて、彼の口座にアクセスできた。ギャンブルで多額の借金を背負い、思いついた唯一の手段が彼の口座を使うことだった。この口座から送金を行ってギャンブルの借金の返済にあてた」と話し、銀行詐欺と虚偽の確定申告の罪を認めた。水原被告はすでに司法取引に応じている。
検察によれば、大谷選手の長年の友人でもあった水原被告は、自身の「果てしないギャンブル欲」を満たすために大谷選手の口座から多大な額をギャンブルに不正利用していたという。
銀行詐欺は最長で禁錮30年、虚偽の確定申告は同3年を科される。量刑は10月25日に言い渡される。
大谷選手は水原被告が有罪を認めたことを受け、「私と家族にとって大きな区切りとなりました。徹底的かつ効果的な捜査を迅速に終え、すべての証拠を明らかにしてくれた当局に心から感謝します。この件に終止符を打ち、前に進んで引き続きプレーし、勝つことに集中する時が来ました」と声明を発表している。(c)AFP