【6月3日 AFP】グアテマラ警察は2日、刑務所内に犯罪用のコールセンターをつくり、ニワトリを育て、池でワニを飼っていたギャングの構成員225人を別施設に移送した。

 首都グアテマラ市の南70キロに位置するエスクイントラ(Escuintla)の刑務所、通称「エル・インフィエルニートEl Infiernito、小さな地獄)」で構成員らはテレビや冷蔵庫、エアコンなどを自由に使い、ニワトリまで飼育していた。

 当局によると、今回の作戦には警察官約400人が投入され、ギャング「バリオ18(Barrio 18)」の構成員225人が刑務所から排除された。

 フランシスコ・ヒメネス(Francisco Jimenez)内相はX(旧ツイッター)に「同刑務所は再び国の支配下に戻った」と投稿した。

 ヒメネス氏は刑務所を全面改修し、「正真正銘の最高警備の刑務所」に造り変えると約束。「ここは刑務所であって休暇を過ごす場所ではない」とつづった。
 
 警察は前回の捜索で、脅迫電話をかけ、犯罪の指示を出していた「コールセンター」を解体していた。

 ヒメネス氏は、「犯罪者らに刑務所の支配権を渡した」として「前政権」を非難した。(c)AFP