【6月1日 AFP】ロシア大統領府(クレムリン、Kremlin)は5月31日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)前米大統領(77)が不倫の口止め料をめぐり業務記録を改ざんしたとされる事件で、米大統領経験者として初めて有罪評決を受けた事態は、米政権による「政敵排除」を示していると指摘した。

 トランプ氏は5月30日、ニューヨーク州地裁の陪審に全34の罪状で有罪評決を言い渡された。

 クレムリンのドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)報道官は、「あらゆる合法・違法な手段で、事実上の政敵排除が行われているのは明らかだ」と述べた。

 ロシアは、反体制派を収監しているとして人権団体や外国政府に批判される一方、西側諸国の司法をしばしば批判している。

 11月の米大統領選で再選を目指すトランプ氏は、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領を「切れ者」と称賛。ウクライナ紛争についても、自身が再選されれば、「24時間以内」に終わらせると明言しており、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は同氏の発言に疑念と警戒を示している。(c)AFP