韓国陸軍で相次ぐ死亡事故…高まる「将兵の安全確保」叫ぶ声
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【05月30日 KOREA WAVE】韓国陸軍で死亡事故が相次いでいる。1週間のうちに、訓練兵2人が死亡したのに続き、幹部1人が亡くなった。さらに3㎞のランニングをしていた幹部も最近、一時心停止する事態が起きた。「将兵の安全確保」を叫ぶ声が高まっている。
江原道楊口郡(カンウォンド・ヤンググン)の陸軍某部隊所属の幹部A氏(28)が同日午後、部隊近くの路上に止めた自家用車内で死亡しているのが発見された。陸軍関係者は、「現在、民間警察と軍捜査機関で、正確な死亡原因と経緯などを調査中だ」と明らかにした。
警察と消防当局はこの日午後、楊口郡の道路上で「煙が出ている」という住民申告を受けた。現場に出動した警察と消防当局が、車内にいたA氏が、陸軍所属の幹部であることを確認し、軍当局に通報した。
23日には、江原道麟蹄郡の新兵教育大隊に入所した訓練兵が、軍紀訓練中に倒れた。訓練兵は、民間病院に緊急搬送されて治療を受けたが、25日死亡した。訓練兵と幹部死亡事故が、同じ江原道で相次いで発生したため、関連性があるのではという観測もあったが、軍は両事件は無関係だとしている。
21日には、世宗市に位置する陸軍某部隊の新兵教育大隊に入所した訓練兵1人が、手榴弾投擲訓練中に死亡する事件が起きた。事故の原因は、死亡した訓練兵が手榴弾を投げるために安全ピンを抜いたが、投げることができずに爆発したという。近くにいた幹部1人も右手に重傷を負った。
さらに23日、国防省の領内では、合同参謀本部所属の40代中佐が体力検定中に倒れ、一時的に心停止に陥った。当時、合同参謀の同僚や軍医などが心肺蘇生法(CPR)を実施し、幹部は会話ができる状態まで回復した。
昨年5月にも京畿道楊州市の陸軍某部隊で、個人火器射撃中に20代の将兵が後頭部貫通傷を負って死亡する事故が発生した。同年7月には、慶尚北道醴泉郡(キョンサンブクド・イェチョングン)で、集中豪雨の行方不明者を捜索していた海兵隊の将兵が急流に巻き込まれて殉職した。
(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News