【5月28日 AFP】ベルギーは28日、ロシアの侵攻を受けるウクライナへの軍事支援として、2028年までにF16戦闘機30機を供与すると約束した。

 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は同日、ベルギーの首都ブリュッセルでアレクサンダー・デクロー(Alexander De Croo)首相と会談し、安全保障協力に関する2国間協定を締結。その中にF16戦闘機の供与が盛り込まれた。

 ゼレンスキー氏はX(旧ツイッター)への投稿で「今回、このような協定で初めて、ウクライナに供与されるF16戦闘機の具体的な数字が明記された。2028年までに30機だ」と述べた。

 ゼレンスキー氏は第1弾は「年内」に届くと述べたが、ベルギーのアジャ・ラビブ(Hadja Lahbib)外相は「年末までに供与を開始したい」と述べるにとどめた。

 またゼレンスキー氏によると今回の安保協定では、ベルギーが今年「少なくとも9億7700万ユーロ(約1670億円)相当」の軍事支援を行うとしている他、今後10年間の支援も約束している。

 支援を呼び掛けるために欧州諸国を歴訪しているゼレンスキー氏は27日夜、スペインからブリュッセル入り。28日中にポルトガルへ向かう。(c)AFP