【5月27日 AFP】スリランカの野生動物当局は26日、南西季節風(南西モンスーン)の影響で溺れ死んだとみられる若いゾウ7頭の死骸が見つかったと明らかにした。一度に7頭ものゾウが死ぬのは2019年以来で初めて。

 死骸が見つかったのは、主要都市コロンボ(Colombo)の北東250キロに位置するディンブラガラ(Dimbulagala)。南西季節風の発生でゾウの生息地で洪水が起きたと当局は説明した。

 現地周辺の住民から「若いゾウ3頭が溺れている」と通報があった。現場を確認したところ、その他にも4頭が溺れ死んでいるのを発見した。

 今後、死因を特定するために解剖が行われる予定だが、現時点では湿地にはまり溺れたとの見方が強い。

 スリランカでは18、19年にも同様の事例が確認されており、どちらの年も一度に7頭のゾウが死んでいた。

 スリランカに生息するゾウの個体数は7000頭余り。20世紀初頭には1万2000頭生息していたと推測されている。(c)AFP