ゾウ害対策の電気柵を延伸 スリランカ
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【7月20日 AFP】スリランカの野生動物・森林保護相は19日、ゾウ害対策で設置している電気柵を1000キロ延伸すると発表した。同国では今年これまでに、ゾウと人間の衝突により、人間94人、ゾウ238頭が死んでいる。
仏教徒が多数を占めるスリランカで、ゾウは大切にされている。絶滅危惧種として保護されており、危害を加えれば長期刑が科される可能性がある。しかし、起訴されることはほとんどない。 一方、農家は作物を荒らすゾウに頭を悩ませている。
現在はゾウ対策として650キロの電気柵が設置されている。パビトラ・ワンニアラッチ(Pavithra Wanniarachchi)野生動物・森林保護相は、これをさらに1000キロ延伸する計画を明らかにした。
高圧電流が流れる電気柵は、ゾウにショックを与えるが、命を奪うほど強いものではない。
ワンニアラッチ氏は主要都市コロンボ(Colombo)での会見で、「新たな電気柵の設置・維持のため、3000人の労働者が必要となる」「人間とゾウの衝突を最小限に抑える方法の一つだ」と説明した。(c)AFP