【5月27日 AFP】岸田文雄(Fumio Kishida)首相と中国の李強(Li Qiang)首相、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル、Yoon Suk-yeol)大統領は27日、同国ソウル市内で会談した。3か国首脳は首脳会談の定例化など、協力を推進することで合意した。3か国首脳会談はおよそ4年半ぶり。

 北朝鮮問題は正式議題ではなかったが、岸田氏は会談後、「北朝鮮の非核化と朝鮮半島の安定が3か国共通の利益であることを改めて確認した」と語った。尹氏も、この問題については3か国が「責任と利益を共有する」と述べた。

 一方、中国国営新華社通信によると、李氏は会談冒頭、3か国は「相互利益をもたらすウィンウィンの協力」に前向きであることを確認した。

 新華社はまた、「李(首相)は経済・貿易問題を政治・安全保障問題にすり替えることや、保護主義、デカップリング(経済切り離し)、供給網の分断を拒否するよう呼び掛けた」と伝えた。

 尹氏は会談後、「3か国の協力体制は強化されなければならない。われわれは首脳会談を定期開催することで一致した」と語った。(c)AFP