【5月27日 AFP】25日に30歳で死去した男子ゴルフのグレイソン・マレー(Grayson Murray、米国)選手の両親が、マレー選手は自ら命を絶ったと明かした。

 米ツアーで2勝を挙げたマレー選手は、24日に行われたチャールズ・シュワブ・チャレンジ(Charles Schwab Challenge 2024)の第2ラウンドを途中棄権し、翌25日に亡くなったことが発表された。棄権した際は体調不良が理由とされていたが、詳細は明かされていなかった。

 マレー選手の両親は「この24時間、息子が逝ってしまったという事実を受け入れようとしてきた。自分たちだけでなく、世界に対しても認めなくてはならず、信じられない。これは悪夢」とコメントを発表し、「答えのない疑問ばかり。でも一つだけ、『グレイソンは愛されていたのか?』。これだけは分かる。私たちやきょうだいのキャメロンとエリカ、その他の家族や友人、仲間の選手たち、そしてこれを読んでくださる多くの人たちから、彼は愛されていたし、惜しまれることでしょう」とつづった。

 また、男子ツアーやゴルフ界全体からの支援の声に感謝した上で、「グレイソンにとって人生は必ずしも楽ではなかった。自ら命を絶ってしまったが、今は安らかに眠っているはず」とし、人に優しくすることを通じてマレー選手を弔ってほしいと訴えた。

 マレー選手は1月のソニーオープン・イン・ハワイ(Sony Open in Hawaii 2024)でツアー2勝目を記録した際、アルコール依存症やメンタルヘルスと闘っていたことに触れ、「何度も諦めたい瞬間があった。自分やゴルフ、時には人生を」と話していた。(c)AFP