【5月26日 AFP】陸上、ダイヤモンドリーグ(Diamond League 2024)第5戦の米ユージーン大会(Prefontaine Classic)が25日に行われ、女子1万メートルでケニアのベアトリス・チェベト(Beatrice Chebet)が28分54秒14の世界新記録を樹立し、優勝を飾った。

 世界陸上(World Athletics Championships)の5000メートルで2個のメダルを獲得し、クロスカントリー世界選手権(World Cross Country Championships)でも優勝経験を持つチェベトは、2021年6月にレテセンベト・ギデイ(Letesenbet Gidey、エチオピア)が樹立した29分01秒03の世界記録更新した。

 パリ五輪のケニア代表選考会となったレースで、終始5000メートルの世界記録保持者グダフ・ツェガイ(Gudaf Tsegay、エチオピア)の後ろにつけていたチェベトは、残り3周を前に完ぺきなタイミングでスパートを仕掛けると、堂々としたファイナルラップで悠々とフィニッシュを迎えた。

 ツェゲイは歴代3位となる29分05秒92で2位に入った。

 チェベトは「私自身初めての五輪代表に選ばれてうれしい。健康面がよければメダルを獲得できると確信している」と話し、パリ五輪での5000メートルと1万メートルでの2冠を目標にしていると述べた。

 女子5000メートルには田中希実(Nozomi Tanaka)が出場し、14分47秒69で11位だった。(c)AFP