【5月26日 AFP】23-24イタリア・セリエAは25日、最終第38節の試合が行われ、ACミラン(AC Milan)はオリヴィエ・ジルー(Olivier Giroud)とステファノ・ピオリ(Stefano Pioli)監督のチーム最終戦で、最下位USサレルニターナ1919(US Salernitana 1919)と3-3で引き分けた。ジルーはゴールを決めてファンに別れを告げた。

 37歳のジルーは27分にチーム2点目を決めると、目に涙をためて今季公式戦17ゴール目を喜び、85分にファンがチャントを歌う中で交代でピッチを後にした。試合後のファンに向けたスピーチでは、優勝は「キャリアの中でも最高にうれしかった」と振り返ってから、両親と抱擁を交わした。

 ジルーはミランでの3シーズンで49ゴールをマーク。獲得したタイトルは2021-22シーズンのリーグ優勝だけだが、インテル(Inter Milan)とのダービーで2ゴールを決めるなど、ライバルからの王座奪還に貢献する重要なゴールを決めてファンに大いに愛され、記憶される選手となった。この後は欧州選手権(UEFA Euro 2024)でフランス代表としての最後の戦いに臨んだ後、米メジャーリーグサッカー(MLS)のロサンゼルスFC(Los Angeles FCLAFC)でキャリアに幕を下ろす予定となっている。

 他には、同じく今季限りで退団する優勝経験者のシモン・キアル(Simon Kjaer)が、こちらも感極まりながら「ここでプレーしているときに感じる気持ちは、代表でプレーしているときと同じ」と語った。

 2年前にチームを優勝に導いたピオリ監督も、ファンと選手から温かい拍手をもらい、最後は選手たちに胴上げされた。「私たちはともに勝ち、ともに負け、喜びも痛みも分かち合ってきた」と振り返ったピオリ監督は、「みなさんが私のハートにつけた火は、二度と消えることはない。みなさんを一生忘れない」と感謝した。

 他会場ではユベントス(Juventus)が2-0でACモンツァ(AC Monza)に完勝。前日敗れたボローニャ(Bologna FC)を抜いて3位に浮上したが、勝ち点5差の5位につけるアタランタ(Atalanta)が2試合を残しており、2連勝の場合はアタランタがチーム過去最高タイの3位でリーグを終えることになる。(c)AFP/Terry DALEY