【5月26日 AFP】男子テニスのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は25日、全仏オープン(French Open 2024)出場は26日開幕の今年の大会が最後になる可能性が高いが、100パーセントではないと話し、最多14回の優勝を誇る全仏オープンは「魔法のような」場所だと表現した。

 ナダルは「これが自分にとって最後のローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)になる可能性が非常に高いが、これが100パーセント最後だとは言わない。自分でもどうなるか予想がつかないからだ。理解してほしい」とコメント。

「非常に難しいけがで回復のプロセスが長く、2年近くは苦しんだが、今は良くなった。ある意味で、ドアを100パーセント閉めることはしたくない。テニスを楽しんでいるし、家族と旅をして、彼らも楽しんでいる」と続け、「もう少し時間がほしい。1か月半くらいして、やっぱりもう十分、もう前には進めないとなるかもしれないが、きょうはこれが最後になるとは保証できない。可能性としては高いが」と付け加えた。

 6月3日で38歳になるナダルは全仏で通算14回の優勝を誇り、19歳で初制覇した2005年から大会通算112勝3敗としている。しかし、今年は股関節のけがなどで出場は4大会にとどまり、現在の世界ランキングは275位。全仏にはノーシードでの出場となり、27日の1回戦では世界4位のアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)と激突することになった。

 今季はクレーコートでまだ準々決勝以上に進出できていないが、「練習では戦えると感じている。実際の試合になったら違うかもしれないが、コートに入れば誰にでも勝てるような感覚がある」と語った。(c)AFP/Dave JAMES