【5月23日 AFP】ロシアは22日、ウクライナが昨年の反転攻勢で奪還した数少ない村の一つ、クリシチイウカ(Klishchiivka)を再奪取したと発表した。

 ウクライナはあらゆる戦線で深刻な弾薬不足に直面し、北東部ハルキウ(Kharkiv)州に新たな攻撃を仕掛けてきたロシア軍と交戦するなど、ここ2週間厳しい圧力にさらされている。

 ロシア国防省は、ウクライナ東部ドネツク(Donetsk)州にある「クリシチイウカ村を南部軍管区の部隊が解放した」と述べた。

 クリシチイウカは昨年1月、ロシア軍に制圧された。だが同年9月、ウクライナ軍がおおむね失敗に終わった反転攻勢の終盤に奪還した。

 クリシチイウカは激戦地となったバフムート(Bakhmut)の南に位置し、侵攻以前の人口は約500人だった。

 ウクライナ側は、本件についてコメントしていない。

 ロシアは10日にハルキウ州への新たな攻勢を開始して以来、進撃を続けている。これに対し既に逼迫(ひっぱく)しているウクライナ軍は、他方面から兵員や物資を回さざるを得なくなっている。

 ロシアは20日、ウクライナ東部ルガンスク(Lugansk)州ビロホリウカ(Bilogorivka)を制圧したと発表。同州の完全制圧への道を開いた。(c)AFP