【5月23日 AFP】サッカードイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)が、トーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)監督の後任として、イングランド・プレミアリーグからの降格が決まったバーンリーFC(Burnley FC)を率いるヴィンセント・コンパニー(Vincent Kompany)監督の招聘(しょうへい)に近づいていると、22日に独英メディアが報じた。

 独紙ビルトや独スカイ、英紙ガーディアンは、コンパニー氏がバイエルンと大筋で合意に達したと報じている。コンパニー氏は契約が4年残ってるため、バイエルンはバーンリーのための補償パッケージに取り組んでいるという。

 バイエルンは今年2月、最終的に今季の優勝を飾ったバイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)とのタイトル争いで後れを取る中で、シーズン後にトゥヘル監督との契約を打ち切ることで合意していた。

 レバークーゼンのシャビ・アロンソ(Xabi Alonso)監督やドイツ代表のユリアン・ナーゲルスマン(Julian Nagelsmann)監督、オーストリア代表のラルフ・ラングニック(Ralf Rangnick)監督に就任要請を断られたと報じられているバイエルンはその後、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2023-24)でチームを4強に導いたトゥヘル監督を引き留めようとしたが、トゥヘル監督によるとそのための両者の「条件が折り合わなかった」という。

 バイエルンの長い後任候補者リストに新たに加わったコンパニー氏は、マンチェスター・シティ(Manchester City)加入前にハンブルガーSV(Hamburger SV)でプレーしており、ブンデスリーガでの経験を持ち合わせている。

 コンパニー氏は2022年からバーンリーを率いると、同シーズンにチームを2部の王者としてプレミアリーグに引き上げた。しかしながら今季は20クラブ中19位に終わり、チームを残留には導けなかった。(c)AFP