【5月22日 CGTN Japanese】ロシアのプーチン大統領は中国訪問中に中国東北部にあるハルビン工業大学の教員や学生と交流した際、米国が中国の電気自動車(EV)に追加関税を課すと発表したことについて、「これは中国の自動車がますます良くなっているためだ。米国はこのような不公平な競争しかできない。それ以外の理由はない」と述べました。

 プーチン大統領は「中国の自動車メーカーと家電メーカーのロシア市場での積極的な拡大を歓迎する。中国の友人は公平な競争の中で明らかな成功と優位性を収めている。中国との協力がさらに発展することを望む」と述べました。

 ロシアでは中国製の自動車が人気となっています。中国車のロシアでの販売台数は2023年に初めて50万台を突破し、過去最高の55万3000台に達し、ロシアでのシェアは22年の17%から49%に急増しました。ロシアの自動車市場調査会社オートスタット(AUTOSTAT)によると、今年4月にロシアが輸入した新車の乗用車のうち、94%が中国車で、奇瑞(チェリー自動車)、哈弗(ハヴァル)、吉利(ジーリー)などが人気とのことです。

 また、ロシアの電気自動車とハイブリッド車の市場でも、中国車が首位を維持しています。23年のロシアの自動車市場の46%を中国車が占めており、シェアは理想(リ・オート)、BMW、嵐図(VOYAH)、Zeekr(ジーカー)、BYDの順となっています。24年にはロシアで中国の電気自動車のシェアがさらに拡大すると予想されています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News