キャリア初黒星のフューリー、ウシクとの再戦はまだ決断せず
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【5月19日 AFP】19日に行われたボクシングの世界ヘビー級4団体統一戦で、WBAスーパー、IBF、WBO王者オレクサンドル・ウシク(Oleksandr Usyk、ウクライナ)に敗れてキャリア初黒星を喫した前WBC王者のタイソン・フューリー(Tyson Fury、英国)が、再戦の可能性について、まだ心を決めていないと話した。
ヘビー級では1999年以来、4団体時代では初の全団体統一戦というボクシング史上最大級の大一番で、フューリーは前半に主導権を握ったが9回にダウンを喫し、判定1-2でプロ36戦目で初の敗戦。ウシクが4団体統一王者に輝いた。
今回のファイトには再戦条項が含まれており、実施される場合は10月頃になる可能性があるが、試合後フューリーは家族と話し合って決めると話した。
フューリーは「これから休暇に入る。家へ帰って妻と子どもに話し、何がしたいかを考える」と報道陣に語り、「俺ももうすぐ36歳になる。ボクシングは子どもの頃からやっているし、つまりはそういうことだ」と続けた。
「どういう終わり方になるのか。100戦して脳にダメージを受け、車いす生活になるのか。わからない」
「しかし一つ確かなのは、自分はずっとこのスポーツを愛していて、面白かったし、楽しんできたということだ。だから続けるつもりでいる」
フューリーは過去に2度引退し、そのたびに復帰している。ウシク以外では、同じ英国出身で元世界王者のアンソニー・ジョシュア(Anthony Joshua)との対戦も考えられる。
「いいファイトをしてくれたオレクサンドルに感謝したい。見ての通り接戦だった」と話したフューリーは、「勝利に十分だったと思うが、自分はジャッジではない」と振り返った。(c)AFP