【5月17日 CGTN Japanese】中国東北部に位置する吉林省の省都・長春市でこのほど、「脳性まひ少年が舞台で転んでもひざまずいて朗読を続ける」という動画が、中国のソーシャルメディアに掲載され、多くのネットユーザーに感動を与えました。

 少年の名前は愛馬といい、脳性まひで、以前は普通に歩けませんでしたが、長年のリハビリを経て、今では朗読コンテストに出場できるまでになりました。

 コンテストの日、愛馬君は緊張していましたが、音楽が流れ始め、愛馬君は朗読を始めました。朗読する作品は433文字の短いものですが、1か月にわたって準備してきたとはいえ、登壇前になっても原稿に向かい、コンテストで流暢に朗読できるかどうか自信はありませんでした。

 文章を3分の1ほど朗読した時、愛馬君はうっかり転んでしまいました。ところが、観衆にとっては意外なことに、愛馬君は朗読をやめませんでした。音楽のリズムに遅れるのを心配して、彼は、父親に自分を起こしてくれるよう合図しながら、朗読を続けました。舞台の下では拍手が鳴り響きました。愛馬君の母親の馬さんは、舞台で転んでも朗読を続ける息子を目にして涙を流し、泣きながら息子の朗読の様子を録画しました。「舞台から降りてから、良い順位を取ることができるかと私に尋ねました。転んでも朗読を終えることができて、もうそれだけで強くて立派だと言ってあげました。彼は、プライドが高くて、私はいつも彼を励ましています」と馬さんは述べました。

 愛馬君は筋肉が緊張しすぎてバランスを崩して転んだのです。「彼は以前からこのような演技をとても上手にこなしていて、舞台で5分間立っているのは問題ありません。私はいつも彼が転ぶのではないかとハラハラしています。彼が転ぶのはごく普通のことだから」と馬さんは紹介しました。愛馬君は最終的に今回の朗読コンテストで金賞を受賞しました。

 馬さんによると、愛馬君は生後8か月の時に脳性まひと診断され、5年間入院してリハビリを行い、6歳でやっと歩けるようになりました。「今、彼は大股ですたすたと歩くことができるようになりました。時にはバランスを崩すこともあるけれど」。今でも毎日2時間のリハビリをしている以外は、愛馬君の生活は普通の子供と変わりません。

 指先の柔軟性を増すため、馬さんは息子にピアノを弾かせたり、レゴを組み立てさせたりしています。愛馬君の夢は将来科学者になって、ロケットや衛星を開発することだということです。 (c)CGTN Japanese/AFPBB News