【5月18日 CNS】中国・安徽省(Anhui)宣城市(Xuancheng)鶏西県(Jixi)では清朝の時代から、商業の発展に伴い多くの人びとが安徽料理のレストラン業に従事するようになった。そして1949年の新中国成立後、長江(揚子江、Yangtze River)流域の町に徐々に広がり、全国から海外にも紹介され、高く評価されるようになった。

 鶏西県は、安徽省の料理「徽菜」の故郷といわれるようになっている。その後、華僑の活躍と食品の保存技術の進歩によって、安徽料理の海外進出は勢いを増している。

 呉渭明(Wu Weiming)さんは安徽料理技術学院を卒業し、有名なシェフに師事してきた。その後、彼はカナダで13年近く安徽料理の普及・宣伝に携わっている。

 呉さんは「徽菜が世界に広まるためには、伝統的な味を維持しながら時代に歩調を合わせていく必要がある」と話す。

 徽菜の味は食材そのものから生まれる。安徽省の美しい山々と澄んだ水が豊かな山の幸を育み、素材を生かした独特の風味を生み出すのだという。(c)CNS/JCM/AFPBB News