【5月17日 AFP】自転車ロードレース、ジロ・デ・イタリア(Giro d’Italia 2024)は16日、第12ステージ(マルティンシクーロからファーノ、193キロメートル)が行われ、けがによる苦難の約2年間を乗り越えたスダール・クイックステップ(Soudal Quick-Step)のジュリアン・アラフィリップ(Julian Alaphilippe、フランス)が独走で区間優勝を果たした。

 アラフィリップは残り126キロでポルティ・コメタ(Polti Kometa)のミルコ・マエストリ(Mirco Maestri、イタリア)と集団から抜け出すと、残り11.5キロ付近の最後の急勾配でマエストリを振り切り、そのまま一人旅でフィニッシュラインを通過した。イネオス・グレナディアーズ(Ineos Grenadiers)のジョナタン・ナルバエス(Jhonatan Narvaez、エクアドル)とアルペシン・ドゥクーニンク(Alpecin–Deceuninck)のクインテン・ヘルマンス(Quinten Hermans)が、約30秒差でそれぞれ2位と3位に続いた。

 アラフィリップは初出場のジロで区間優勝を果たしたことで、ツール・ド・フランス(Tour de France)とブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana)と合わせた三大ツール(グランツール)の全てでステージ優勝を達成したことになった。また、2022年のリエージュ~バストーニュ~リエージュ(Liege-Bastogne-Liege 2022)で激しく落車した後の2年間は厳しい時間を過ごしていたが、それも帳消しにするキャリア通算42勝目となった。

 総合争いでは、UTE(UAE TEAM EMIRATES)のタデイ・ポガチャル(Tadej Pogacar、スロベニア)が首位のマリアローザ(ピンクジャージー)を維持。ボーラ・ハンスグローエ(Bora Hansgrohe)のダニエル・マルティネス(Daniel Martinez、コロンビア)が2位、イネオスのゲラント・トーマス(Geraint Thomas、英国)が3位につけている。(c)AFP