【5月16日 CGTN Japanese】夏を迎え、衣類や布団などを夏物に替える人が増えています。中国東部沿海の浙江省杭州市の女性はこのほど、自宅のクローゼットを掃除した後、高熱が下がらない状況になったため、病院で検査してもらったところ、肺にカビが生えていたことが分かりました。

 女性は、せきや発熱などの症状が出たものの、普通の風邪だと思っていましたが、高熱が3日続いて良くならなかったことから、病院を受診しました。医師は、検査の結果、女性の肺に小さな木の芽のようなものが生えていることを発見し、肺真菌症の疑いがあると診断しました。医師は正規の抗菌治療を行い、女性は数日後に全快しました。

 肺部にカビが感染した原因について、女性によりますと、1か月前に自宅のクローゼットにカビが発生していたものの、何の防護もせずにその箇所を清掃したそうで、女性はその間、舞い上がったほこりなどをたくさん吸い込み、数日もたたないうちにせきなどの症状が出たということです。

 女性の主治医によりますと、外的要因は女性が大量のカビ菌を摂取したため、人体の免疫によって適時に除去できなかったことで、内的要因は女性が徹夜し、風邪を引いたため、人体の免疫力が低下したことです。内因要因と外因要因が組み合わされた結果、発病したもので、カビに触れたすべての人が肺真菌症になるわけではありません。

 医師によりますと、カビは日常生活でよく見られ、普段私たちが注意していない場所、例えば壁の隅、台所の流し台やかまど、冷蔵庫や洗濯機の内部、エアコン、長時間使用していなかった本やカーペットなどに繁殖しやすいとのことです。しかしカビに触れるだけで肺真菌症になるわけではありません。ほとんどの人は体の免疫機能が正常なのでカビを自動的に取り除くことができます。カビの数が多すぎ、しかも人体の免疫力が弱い場合にのみ、感染しやすいとのことです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News