【5月16日 CNS】中国中部の江西省(Jiangxi)九江市(Jiujiang)都昌県(Duchang)の景勝地「東方百慕大(東方バミューダ)」で、5月の大型連休中に開催された「国際馬術耐久競技会」が多くの観光客の注目を集めた。

 「活気に満ちた馬術競技をすぐそばで見ることができてよかった。国際交流のいい機会になったと思います」。江西省南昌市(Nanchang)から都昌県に帰省していた殷瑶(Yin Yao)さんが笑顔で語る。

 このイベントは中国馬術協会が主催し、都昌県人民政府が主催した。距離40キロから120キロまで4種類の耐久レースが開催され、世界10か国・地域から116人の選手が参加した。

 過去2回の湖畔でのレースとは異なり、今年から新たに山岳コースに設置された。中国の著名な馬術耐久レーサーであり、馬術競技団体の常務理事でもある賈恵林(Jia Huilin)氏は「湖の水位上昇によって、もともとあったコースが浸水したため、新たに山道や坂道も含む充実したコースを作りました。騎手も馬も退屈することはないでしょう」と語る。

 新たなコースは国際馬術連盟によって承認され、新たな観光資源になるのと期待されている。国際馬術連盟(FEI)のロナルド・ジョーン(Ronald John)氏は「もともとのコースが浸水してから、わずか4週間で新しいコースが整備できた。新しいコースは厳しくなっており、馬と騎手にとって良いチャレンジになるだろう」と話す。

 コース変更は競技のパフォーマンスには影響しなかったようだ。「新しい会場にはあらゆるサポートが完備されていました。ここで今後も競技会があれば必ず参加します」と参加した騎手の何毅(He Yi)さんは語る。

 近年、都昌県は地理条件を活用して、乗馬イベントや乗馬リゾートの建設に取り組んでおり、長江沿いの観光ベルトの重要な拠点として、徐々に知名度が上がってきている。(c)CNS/JCM/AFPBB News