【5月19日 CGTN Japanese】最近、中国南部の湖南省で横になって一休みしていた1人の女性は目がアオバアリガタハネカクシに触れ、翌日、まぶたにやけどのような症状が現れ、真ん中の部分がただれるなどしました。この出来事はたちまち中国のソーシャルメディアの人気ランキングに登場し、一部のネットユーザーも最近自分もアオバアリガタハネカクシに「襲われた」と書き込みました。

 アオバアリガタハネカクシは甲虫の一種で、ほとんどが細長く、体が小さく、大きなアリのような形をしています。「アオバアリガタハネカクシは体の各部分に毒素があり、強酸性の毒汁である。夜間は家の中に入って人体の表面に飛びついて毒汁を分泌するか、たたきつぶされる際に毒液を放つ。その後2~4時間たつと皮膚炎が起きる」ということです。

 アオバアリガタハネカクシによる皮膚炎の臨床症状は毒液と接触した後の数時間から2日たった後、局部にしま状、片状または水疱性紅斑が出現します。その後、紅斑に丘疹、水疱または膿疱が密集し、びらん、かさぶた、表皮壊死が発生し、かゆみ、痛み、灼熱(しゃくねつ)感があります。アオバアリガタハネカクシによる皮膚炎は明らかな季節性があり、普通、6月に始まり、8月と9月にピークを迎え、10月から徐々に減少していきます。

 アオバアリガタハネカクシが皮膚に止まっているのに気付いた時、手でたたいたりもんだりすることは禁物です。正しいやり方は軽く吹き払うか振り落とすことです。もし家に飛び込んだ場合、テープで接着するか、ティッシュで取って捨てるかして、毒液に触れないようにすることです。もし誤ってその毒液に接触した場合、直ちにせっけんで繰り返し洗い流します。4%ソーダ溶液または10%のアンモニア水で繰り返し拭き、毒素を中和させます。疱疹が出た後、消炎収束性薬物で刺激感を軽減して痛みとかゆみを鎮めます。重症者は直ちに病院の皮膚科に行って受診しなければなりません。(c)CGTN Japanese/AFPBB News