【6月26日 AFP】カナダ東部ケベック(Quebec)州モントリオールは25日、山火事の影響でスモッグに覆われた。世界の大気汚染を監視するウェブサイト「IQエア(IQAir)」によると、汚染の度合いは世界の主要都市で最悪となった。

 IQエアはモントリオールの空気を「不健康」に分類した。ケベック州当局によると、州内では山火事が80件発生している。先週末に乾燥・高温天候となったため、一部では火災の規模が拡大しているという。

 環境・気候変動省は、州内の一部地区にスモッグ警報を発令した。微粒子状物質の濃度が高まり、視界不良になっている。こうした状況は26日朝まで続くとされた。

 同省は住民に対し、屋外での活動を控え、やむを得ず外出する際はマスクを着用するよう呼び掛けた。屋外プールやスポーツ施設は営業を停止。コンサートやスポーツ競技などの屋外イベントは中止に追い込まれた。

 参加予定の催し物が中止となった女性(18)は、「まるで霧のよう。息苦しいし、目にもしみる」と話した。(c)AFP