【5月11日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は10日、前線全体で「激しい戦闘」が行われたと明らかにした上で、地上でのロシア軍による新たな大規模攻撃を阻止すると表明した。

 ロシア軍は同日、ウクライナ北東部ハルキウ(Kharkiv)州に奇襲を仕掛け、約2年前に後退した同州の国境地帯に向かってわずかながら前進した。

 ゼレンスキー氏は同日夕方、司令官から報告を受けた後、「前線全体で激しい戦闘が行われている」とソーシャルメディアに投稿。

 ハルキウ州に援軍を送り、火砲と無人機でロシアの攻撃に対応すると明らかにした。

 さらに、ロシア軍の攻撃に武力で立ち向かうとして、西側の同盟諸国に追加軍事支援を呼び掛けた。

 ビデオ演説で、「ウクライナの国境および前線で、ロシアの攻撃の意図をくじくような方法で、同国軍を必ず粉砕する」と表明。

「わが国のパートナーが時宜を得た物資で兵士を支援することが重要だ」と付け加えた。(c)AFP