休戦合意の「有無にかかわらず」ラファ侵攻 イスラエル首相
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【5月1日 AFP】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は4月30日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)での戦闘休止合意の「有無にかかわらず」、同地区最南部ラファ(Rafah)への地上侵攻を開始すると表明した。首相府が明らかにした。
ネタニヤフ氏はイスラム組織ハマス(Hamas)に拘束されている人質の家族代表と面会し、「すべての目標を達成する前に戦争を中断するのは問題外だ。われわれは完全な勝利を達成するため、合意の有無にかかわらず、ラファに侵攻してハマスの大軍勢をせん滅する」と主張した。
一方、米紙ニューヨーク・タイムズはイスラエル政府当局者の話として、国際刑事裁判所(ICC)はネタニヤフ氏とハマス指導部の訴追を検討していると伝えている。
これについてネタニヤフ氏はテレグラムで、「(ICCがあるオランダの)ハーグ(The Hague)のみならずどこでどんな決定が下されても、すべての戦争目標を達成するというわが国の決意をくじくことはできない」と強調。
「ICCが訴追するとすれば、その目的は、イスラエル国家の指導者や兵士を脅かし、その防衛力を失わせることにある」「イスラエルは自由世界の指導者に対し、この恥ずべき措置に断固反対するよう求める」と訴えた。
米政府は4月29日、ガザでのイスラエル軍の行動に関するICCの捜査を支持しない立場を明確にした。(c)AFP