【4月30日 AFP】故エリザベス英女王(Queen Elizabeth II)の三男エドワード王子(Prince Edward)の妻ソフィ妃(Sophie, Duchess of Edinburgh)は29日、ウクライナを訪問した。2022年のロシアによる侵攻開始以降、英王室メンバーのウクライナ訪問は初めて。英外務省が発表した。

 同省によれば、ソフィ妃は、性暴力や拷問を受けた人々や、避難を余儀なくされた女性、ロシアに強制的に連れ去られ、最近帰還した子どもらと面会した。

 ソフィ妃は英大使公邸でのレセプションに出席。「戦争による人的被害は厳然とした事実で、ここにいる皆さんがまさにその当事者であることを承知している」と呼び掛けた。

 その上で、「人的被害という観点からすれば、戦争の武器(性暴力)の標的とされるという意味において、最も高い代償を払わされるのが女性や少女であるのは間違いない」と指摘。「レイプは人の尊厳を奪い、人を破壊するために使われる。そうしたことが起きないように、私たちはさらに努力しなければならない」と訴えた。

 ソフィ妃はまた、キーウ近郊のブチャ(Bucha)を訪れ、2年前にロシア軍に占領された際に虐殺された犠牲者に哀悼の意を表した。

 ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領および妻のオレナ・ゼレンスカ(Olena Zelenska)氏とも面会し、性暴力の被害者への支援を表明した。(c)AFP