【4月29日 東方新報】国務院新聞弁公室は24日の記者会見で、2023年の中国における知的財産(IP)の進捗が発表された。

 中国国家知的財産局の胡文輝(Hu Wenhui)副局長によると、昨年4月以降、10の国家レベルのIP保護デモンストレーションゾーンが設立された。

 胡副局長によれば、全国の都市が実施、建設、保護において高い基準を追求しており、進展が達成された。

 安徽省(Anhui)合肥市(Hefei)の国家総合科学センターでは、オリジナルイノベーションの保護にさらに多くの注意が払われ、研究を応用に移している。

 天津市(Tianjin)濱海新区(Binhai New Area)では、「オーダー+スペシャリスト」という正確なIP保護モデルを特徴として、米国立スーパーコンピュータ応用研究所(NCSA)や海河実験室(Haihe Laboratory)などの戦略的科学機関を積極的に支援している。

 浙江省(Zhejiang)杭州市(Hangzhou)はデジタル経済産業知的財産保護センターを設立し、データIP保護の改革を進めている。

 江蘇省(Jiangsu)南京市(Nanjing)などの都市は、「ワンストップ」IPサービスの向上を続け、紛争の迅速な解決を推進している。

 寧波市(Ningbo)ではIP裁定の行政手続きが合理化され、事件処理時間が30パーセント短縮された。

 また、広州市(Guangzhou)は香港やマカオの税関と協力し、越境事件に対応しており、大湾区におけるIP行政保護証拠認識メカニズムの先駆けとなっている。

 江蘇省蘇州市(Suzhou)には国際IPサービスプラットフォームが設立され、30か国および地域からのIPサービス機関や専門家が集結している。

 上海市浦東新区(Pudong New Area)は展示会でのIP保護を強化し続け、国内外の企業間での技術交流と協力が増加している。

 さらに、粤港澳大湾区(広東・香港・マカオグレーターベイエリア、Guangdong-Hong Kong-Macau Greater Bay Area)には国際IP仲裁センターが設立され、IP紛争を解決するためのハブを作ることを目指している。

 有名ブランドを連想させる漢字のわずかな違いを利用し、名前からパッケージまでオリジナルを模倣した一部の模倣品は、商標権侵害と不正競争の罪で有罪となった。

 例として、中国で「烏蘇(Wusu)ビール」と似ている名前の「鳥蘇(Niaosu)ビール」が3月に最高人民法院によって208万元(約447万円)の賠償を命じられた。(c)東方新報/AFPBB News