【4月23日 CGTN Japanese】日本による中国侵略戦争中に、旧日本軍から性暴力の被害を受けた中国人元慰安婦の子ども18人がこのほど、日本政府を再び提訴しました。32年前に中国の民間による対日提訴が始まってから、国内の法院(裁判所)に日本政府を提訴するのは今回が初めてです。

 今年78歳の李拉弟氏は、慰安婦被害女性・万愛花氏の娘です。李さんは民事訴状で、日本が中国侵略戦争中に被害女性の万愛花氏に対して行われた誘拐や拘禁、性的暴行、殴打、虐待、心身への痛めつけ、傷害、疾病伝播など深刻な違法犯罪の権利侵害行為について、日本政府に対して公開謝罪、ざんげ、合計200万元(約4200万円)の賠償金を求めました。

 18人は山西省高級人民法院に訴状を提出しており、中国の慰安婦被害女性団体が地方法院に日本政府を提訴するのは今回が初めてです。

 1992年に、中国の慰安婦被害女性は日本政府を正式に提訴し、被害者への公開謝罪と一定の経済補償を求めました。日本の裁判所は1995年から2007年までの12年間、数10回開廷し、歴史的事実は認めましたが、被害者に公開謝罪せず、経済賠償は行わないとの最終判決を下しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News