【4月18日 AFP】ウクライナ侵攻におけるロシア兵の死者数が5万人を超えた。英BBCが17日、独自調査を元に報じた。

 侵攻2年目は、1年目より25%多い2万7300人以上が死亡した。

 BBCロシアとロシアの独立系メディア「メディアゾナ」、ボランディアらは侵攻が始まった2022年2月以降、公式発表や報道などの公開情報や、衛星画像で新たに建てられた墓の数など使って死者数をカウントしている。

 ロシア国防省は戦死者について、2002年9月に5937人と発表して以降、更新していない。5万人はこの時の数字の約8倍に当たるが、ウクライナ東部ドネツク(Donetsk)、ルガンスク(Lugansk)両州のロシア側民兵の死者は含まれていない。

 ロシア軍の死者数は、ドネツク州で大規模攻勢を開始した2023年1月と、数か月後のバフムート(Bakhmut)を攻防戦で急増した。

 ロシア大統領府(クレムリン、Kremlin)は軍の死傷者数に関する情報について、国防省の管轄に属し、大統領府では一切公開していないと述べた。

 一方、ウクライナは今年2月、同国兵の死者数を3万1000人と発表したが、実際より大幅に少ない可能性が高い。(c)AFP