【4月18日 AFP】カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)は17日、5月に開催される同映画祭で日本のアニメーション制作会社スタジオジブリ(Studio Ghibli)に名誉パルムドール(Palme d'or d'​honneur)を授与すると発表した。団体への授与は今回が初めて。

 宮崎駿(Hayao Miyazaki)監督らが40年前に共同設立したスタジオジブリは、『千と千尋の神隠し(Spirited Away)』は、日本のアニメーション映画として初めて米アカデミー賞の長編アニメーション映画賞を受賞。同作や『となりのトトロ(My Neighbour Totoro)』『ハウルの動く城(Howl's Moving Castle)』など数々のアニメ映画で世界的人気を博してきた。

 ジブリの共同創設者である鈴木敏夫(Toshio Suzuki)プロデューサーは受賞について「本当に光栄でうれしい」と喜びを語った。

 映画祭は声明で、ジブリのキャラクターは「豊かでカラフルな世界と繊細で魅力的なナレーションによって、われわれの想像力を膨らませてくれる」「ジブリによって、日本のアニメーションは伝統と現代性を兼ね備えたシネフィリア(映画愛)の偉大な冒険の一つとなった」と評価した。

 今年のカンヌ国際映画祭は5月14~25日に開催される。名誉パルムドールは、映画「スター・ウォーズ(Star Wars)」シリーズの生みの親である米映画監督ジョージ・ルーカス(George Lucas)氏にも授与される。(c)AFP