■心の健康を重視し、アルコールを敬遠

 ゴンザレスさんは、自身の心の健康を重視するZ世代の特徴に触れながら、アルコールが「若い消費者には魅力的な物として捉えられていない」と指摘した。

「飲酒が不安やうつ傾向に関係しているということはほぼ明らかで、そうした感情は多くの人に敬遠されている」

 冒頭のピオトルさんも、趣味で自転車に乗ることを始めたが、飲酒によってその活動に支障が出ることに気が付いたと話す。

 しかし、ピオトルさんもデボラさんも、アルコールを減らした代わりとして、単に水や清涼飲料水を欲するようになったという訳ではないと言う。

「アルコールの代わりになる良い飲み物があった方がもちろんいい」とピオトルさん。最近ではノンアルコールビールにはまり、冷蔵庫にストックしている。

「お酒を飲むわけじゃない。でも、ビールっぽい物を飲みたい時に満足できる」と話し、「物足りなさはないね」と続けた。(c)AFP/Maggy DONALDSON