【4月3日 AFP】台湾で3日午前8時(日本時間同9時)ごろに発生したマグニチュード(M)7.4の地震で、これまでに確認された死者は少なくとも9人、負傷は800人以上に上っている。

 首都台北にある中央気象署(気象庁)地震観測センターの呉健富(Wu Chien-fu)主任は、1999年9月に起きたM7.6の地震以降で最も強い地震となり、今後も揺れが続くと警告した。25年前の地震では約2400人が死亡した。

 米地質調査所(USGS)によると、震源は台湾東部花蓮(Hualien)市の南方18キロ、深さ34.8キロの地点だった。

 呉氏は「陸地に近く、浅いところで地震が起きた。台湾全土と沖合の島々でも揺れが感じられた」と語った。

 台湾消防庁によると、死者は花蓮県に集中。また負傷者はこれまでに882人に上っている。

 新北(New Taipei)市では、倒壊した建物から50人以上が無事救出されたと市長が報告した。

 人口10万人の花蓮市は山に囲まれた沿岸都市で、市内に通じる主要道路には全長数キロのものを含めトンネルがいくつもある。複数の土砂崩れが発生しているため各所で通行ができなくなっており、当局はトンネル内に多くの人や車両が閉じ込められている恐れもあるとしている。(c)AFP/Amber WANG