【4月3日 CGTN Japanese】中国東部に位置する江蘇省江陰市の住宅地で3月27日午後11時ごろ、生後数か月とみられる薄着の乳児が、泣きながら雨上がりの濡れた道路でハイハイをしていました。乳児を見つけた親切な市民らは警察に通報し無事に家まで送りました。

 当時、車で帰宅中だった呉忠明さんは路上で乳児と危うくすれ違いそうになり、大変びっくりしました。呉さんはすぐに車を路肩に止めて、乳児を抱き上げ助けてくれる人を探しました。たまたまそこを通りかかった徐娟さんが声を掛けて尋ねてみると、助けを求めた呉さんが乳児を道端で保護したことが分かりました。徐さんはすぐに車から降りて、乳児を抱っこすると、体温が下がりせきが止まらないのに気付きました。2人は上着を脱いで乳児をしっかりと包み込むと同時に、急いで警察に通報しました。

 警察官が現場に駆け付け、事情を聴取した後、派出所内の警察官に直ちに周辺の監視カメラの映像チェックを依頼すると同時に、乳児のハイハイした跡を調べ、市民らと一緒に近所を回りました。

 しばらくすると、近所にあるマンション1階の1室に赤ちゃんの洗濯物や半開きのドアなどの手がかりを見つけ、そこが乳児の家である可能性が高いと推察しました。警察官はすぐにその住人と連絡を取り、状況を知った乳児の母親は急いで帰宅してきました。

 乳児の母親は家を出てそれほど時間がたっておらず、近所でちょっと用事を済ませようと思ってドアを閉めていなかったのです。目覚めた乳児がぼんやりして家を出て、100メートル以上離れた道路までハイハイをしてしまうとは思いもよりませんでした。幸いにも親切な市民らにすぐに発見され、大事には至りませんでした。(c)CGTN Japanese/AFPBB News