字幕:ファストフード店最低賃金、時給3000円に 米カリフォルニア
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【4月3日 AFP】米カリフォルニア州は1日、州内のファストフード店従業員の最低賃金を全米最高水準の時給20ドル(約3000円)に引き上げた。
民主党のギャビン・ニューサム(Gavin Newsom)知事が昨年署名・成立した州法に基づく引き上げ。一部のファストフードチェーンからは、商品の値上げや従業員の解雇が必要になるとの声が上がっている。
ロサンゼルスのマクドナルド(McDonald's)で働くアンジェリカ・エルナンデスさんは「家賃の支払いや食料品の購入が少し楽になる」と引き上げを歓迎した。「この業界で19年間働いてきたが『優良労働者』として年25セント(約37円)(の昇給)が限界だった」という。
グアテマラ出身のピザハット(Pizza Hut)従業員フリエタ・ガルシアさんはAFPに対し、カリフォルニアの生活費は非常に高く、これまでの最低賃金、時給16ドル(約2400円)からの大幅引き上げは非常に重要だと語った。「私たちは100ドル(約1万5000円)持ってスーパーに行っても十分でない。家賃も毎年上がっている」
同州では世界的に有名なチェーンから小規模な地場チェーンまで、50万人以上がファストフード部門で働いている。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(University of California, Los Angeles)労働研究センターのティア・クーンズ氏によると、ファストフード業界で働く労働者の大半は女性と有色人種。ファストフード部門全体の年間賃金の中央値は2万5800ドル(約390万円)で、州の全業種平均の4万3000ドル(約650万円)を大きく下回っている。
「ファストフード店では10代の若者が小遣い稼ぎのために働いているという誤解がある。しかし実際には半数以上が25歳以上で、4分の1が一家の主たる稼ぎ手だ」 (c)AFP/Huw GRIFFITH