【3月26日 AFP】五輪開催を控えるフランス・パリで24日、ウエーターがトレーを片手に競うレースが開催された。

 市内に設けられたコースは全長2キロ。参加者がトレーで運ぶのは、クロワッサンとエスプレッソ、水の入ったグラスだ。

 男性の部で優勝したのはサミー・ラムルさん。タイムは13分30秒。女性の部はポリーヌ・バン・バイメールシュさんが14分12秒のタイムで勝利した。

 市庁舎から少し離れたカフェで働くバイメールシュさんは、レースと同じことを「週末も祝日も関係なく毎日12時間やっている」とし、勝利の秘訣(ひけつ)は「20年の経験と健康な脚」だと述べた。

 ゴールでは、要した時間とこぼれた飲み物の量が審査員によって確認される。

 今回のレースは、2011年以来の開催となった。レースの歴史は古く、初めて開催されたのは1914年だ。

 イベントを協賛したパリ市水道公社によると、優勝した2人にはメダルの他、高級ホテル宿泊権が授与される。またメダル受賞者は全員、7月26日のパリ五輪開会式に招待される。(c)AFP/Pierre MOUTOT