【2月14日 AFP】今夏のパリ五輪に向けて、セーヌ(Seine)川沿いの古書店が立ち退きを求められていた問題に対して、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領が介入し、従来の出店場所にとどまるべきだと判断した。

 セーヌ川沿いでは、多くの古書店が暗緑色の箱形の屋台で本を売っているが、セーヌ川沿いで7月26日に行われるパリ五輪の開会式に向けて一時立ち退きを要請されていた。これに対して古書店組合のトップは1月、立ち退きを「抜歯」になぞらえ、法的措置を講じることを発表していた。

 これを受けて、マクロン大統領は「内相とパリ地域圏の知事室に対して、全古書店を保存し、立ち退きを強制しないよう求めた」ことが大統領府から発表された。150年にわたってパリの生活を彩ってきた書店側との「同意に基づいた安定的な解決策」が見いだせなかったための判断だという。(c)AFP/Francesco FONTEMAGGI and Adam PLOWRIGHT