ハイチ混乱、映画『マッドマックス』のよう ユニセフ事務局長
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【3月18日 AFP】国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)のキャサリン・ラッセル(Catherine Russell)事務局長は17日、治安が悪化しているハイチについて、無法地帯と化した終末的な未来を描いた1979年の映画『マッドマックス(Mad Max)』の一場面を思わせると述べた。
米CBSテレビのトーク番組「フェース・ザ・ネーション(Face the Nation)」に出演したラッセル氏は、「ハイチは悲惨な状況にある」と指摘。
ギャングが首都ポルトープランスの大部分と、国内各地を結ぶ主要道路を牛耳っているため、「非常に多くの人が深刻な飢餓と栄養失調に苦しんでいる一方で、私たちは十分な援助を行えずにいる」と話した。
状況は「ここ数十年で誰も見たことがないほどひどい」とし、「まるで『マッドマックス』の一場面のようだ」と続けた。
干ばつなどの自然災害に見舞われ、すでに厳しい状況にあるハイチでは今月、アリエル・アンリ(Ariel Henry)首相が辞任を表明。政局が混乱する中、国外の援助団体関係者が襲撃され、身代金目的で拉致される事件も発生している。
ユニセフは16日、母親と新生児・乳幼児向けの援助物資がポルトープランスの港でギャングに略奪されたことをX(旧ツイッター)で明らかにしている。(c)AFP